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目から癒す春
- ぷち薬膳
- 2016年3月4日
- 読了時間: 2分

前回の冬至から、 いきなりひな祭り。
年をまたいでのご無沙汰、冬から春になってしまいました。
薬膳では、春は五臓六腑の「肝」とかかわり、
山菜や青みの魚を食べて身体を癒すことを勧めますが、
食べること以外に、「眼福」という癒し方があります。
「眼福」って言葉、
時代劇などで聞かれたことはないですか?
私はあります。
こんなシーンで。
お代官様に、越後屋ちっくな商人が、
高級なお椀や千両箱を持って来て差し出すシーン。
ここで、頂き物を見たお代官様が言うのです。
「越後屋、今日は眼福であったぞ」
眼福とは、目の保養になったという意味なのです。
美しいものや貴重なものを見て、
目が養われたという感じです。
でも、貴重なものを見る機会って、
そうそうないですよね。
そんなときは、季節のものを見てください。
今の時期に咲く花を見るとかで良いのです。
雛人形のように、季節を感じるものでも
良いと思います。
見て嬉しいものを見ることで、
目の保養をする。
目が喜ぶと、「肝」という働きが喜び、
春に適応する体にしてくれます。
生きていると、
見たくないものを見ることもありますが、
美しいものを見て、目を喜ばせてあげてください。
目から元気になることって、
本当にありますから。
では、今度こそ節気にて。
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