口ぐせが人生を作る
口ぐせが人生を作る
私は、ご縁あって、「口ぐせ博士」と呼ばれる、
佐藤富雄先生の元で働かせて頂きました。
佐藤先生が口ぐせ博士と呼ばれるのは、
「口ぐせで人生が変わる」という内容の本がベストセラーになり、
多くの人が実践し、素晴らしい結果を出したからです。
しかし、先生と知り合った頃の私は、
あまり言葉の力を信じていませんでした。
悪いように考えると悪い結果になり、
良いように考えると良い結果になる。
このくらいの認識でした。
加えて、私はポジティブ信仰をしている人が苦手で、
陰陽は表裏一体、「ネガティブの何が悪い」と思っていたクチなので、
口ぐせ博士の元に行ったからと言って、
急に、前向きな言葉を使うようにはなりません。
しばらくの間は、先生の理論を学びつつ、
周りの人の「口ぐせ」を検証していました。
そんな疑い深い私が、
言葉の力ってすごい!
言葉は人生を変える!と、
思った出来事を3つご紹介させて頂きます。
「口ぐせで人生が変わるなんて信じられない」という方も、
一度、この小話を読んで、考えてみてください。
●「みんな私の元からいなくなる」が口ぐせのAさんの例。
Aさんは、とっても優しく、知的で、誰からも好かれるような素敵な女性でした。
魅力的な方なので、すぐに複数のお友達もできておられました。
私も、親しくお付き合いさせて頂くようになりました。
しばらくすると、Aさんは、ひとりでいることが増えました。
その頃から、私はAさんとお話する機会が増えました。
すると、Aさんは、お話する度に、こんなことをおっしゃるのです。
「私、誰かと親しくなっても、みんな私のところからすぐに去っていくんです。」
私は、人のアラを探すのが得意な嫌な面を持っていますが、
彼女に関しては、この話に思い当ることがなく、
そんなことないだろうな、彼女の思い込みだろうなっと
あまり気にしていませんでした。
日が経ち、私はますます彼女と親しくなりました。
しかし・・・彼女は会う度に私に言うのです。
「私、親しくなると、必ず嫌われるんです」
そんなことないですよ~と、私はいつも気に留めず、
彼女と楽しくお付き合いをしていました。
やがて、もっと日が経った頃、私は自分の変化に気が付きました。
なんと、私は、Aさんに会う気がなくなってしまっていたのです。
自分では思い当る原因もないのに、
不思議に、メールの返事が後回しになったり、
不思議に、会いたいと思う気持ちがわかなくなったり、
そのうち、私は、Aさんと連絡を取らなくなってしまいました。
その時、私は思いました。
もしかして、原因は、Aさんの口ぐせにあるのでは?ということに。
私は、未だにAさんに良いイメージを持っていますが、
連絡を取らないまま年月が経っています。
もし、彼女のあの口ぐせがなかったら、
今でも親しくお付き合いしているように思います。
●無職の還暦女性がCEOになった例
大変失礼ながら、フツ―のおばさんと思っていたBさんがいました。
でもBさんは、フツ―ではないところがありました。
それは、口ぐせが人生を変えると、恐ろしいほど信じていたことです。
会う度、私に、他の人に、手当たり次第に言うのです。
彼女の口ぐせ、「私は、凄い人になるよ!」「絶対、大金持ちになるよ!」を・・・
還暦で無職の、何の特技も資格もない彼女が、
いったい今から何ができるというのか?
大変失礼な話ですが、当時の私は、
「この人イタイな・・・」と思っておりました。
しかし、2年ほどたった時、彼女は、ある商品に出会い、
会社を興し、なんと、有名な賞まで受賞し、本の出版もしていました。
頂いた名刺には株式会社のCEOの肩書きがありました。
これもまた、口ぐせが人生を変えると実感した例です。
最後に、私の話も少々です。
セラピーを仕事にしたいと決め、いろんな勉強をし、
なんとかこれを仕事と呼べる形にしたいと必死だったころです。
結果の見えない毎日に、もう無理なんじゃないかと思い、
ある有名なタロット占いの先生のところに行きました。
当時は、占いを妄信し、右往左往していた時期は過ぎていましたが、
この占いの結果で、もし、「セラピーは仕事にできない」と言われたら、
今日であきらめようと決め、みてもらいに行きました。
すると、タロットは、私が見ても良い結果と思えるカードがポンとでました。
でも、まさか、こんな現状なのに・・・
緊張と覚悟で固まる私に、先生はこう言いました。
「あなた、この仕事でやっていけますよ」
ウソ~!と内心大喜びしましたが、すぐに思いました。
こんな状況なのに、どうして、やっていけると言われるのか?
全然やっていけそうにない現実を先生に伝えました。
すると、先生は、こう言いました。
「やっていけるけど、ひとつ条件がある。
その条件は、あなたが自分にはムリだと思っていることをやめること。」
この簡単なようで私には難しい条件に、
思わず、どうしたらやめられますかと聞きました。
すると、先生は・・・
「簡単なこと。自分はできると毎日100回言いなさい」
当時の私には、バカにされているのかと思う答えでしたが、
万策尽きていたように思う私は、
騙されたと思ってやってみようと思いました。
それから、お風呂の中で、100回、「私はできる」と繰り返すことにしました。
途中、何度も、バカバカしいと思いましたが、
少しの間続けました。
根気のない私なので、そんな長くは続けませんでしたが、
考えてみれば、それからすぐに、仕事としてやっていけるようになったように思います。
これも、口ぐせが人生を変えた例かもしれません。
もし、この3つの話が、少しでも心に残ったら、
ぜひ、以下のワークをやってみてください。
★口ぐせで人生を作るワーク。
なりたい状況、手にしたい結果を、できるだけ口に出す。
自分で鏡をみてつぶやくもよし、ノートに書くのもよし、
人に話すのはさらに良しです。
私はこんな風になる。
私はできる。
私はやる。
何でも結構です。
期間も、3日でも、10日でも、一ケ月でもご自由に。
一度、自分の想いを口にすることを続けてみてください。
そして、口ぐせを使わなかった時の自分と何が違うか比較してみてください。
あなたのなりたい状況を口ぐせにし、現状を好転させてください。
口ぐせですから、一度や二度つぶやいただけで、
変わらないって、言わないでくださいね!
では、今週も、素敵な時間が続きますように・・・
また、月曜の夜に。